羽田増便による都心低空飛行計画の問題について 岩波書店 雑誌 世界で掲載されます。 2016年11月号 (2016年10月8日発売予定)

羽田増便による都心低空飛行計画の問題について
岩波書店 雑誌 世界で掲載されます。

2016年11月号 (2016年10月8日発売予定) 

岩波「世界」11月号
羽田空港 「海から入って海へ出る」を手放すな
——新飛行ルート問題を考える——

大田区議 奈須りえ区議
航空評論家 秀島一生氏


 東京オリンピック・パラリンピックの開かれる2020年に向け、羽田空港を離発着する国際線の増便を図るための新飛行ルートが計画されている。南風時と北風時では経路が異なるが、両方とも都心の市街地上空をかなりの低空で飛ぶことになる。これにより、年間では最大3.9万便が増便され、その経済効果を国交省は1年で6500億円と見込んでいる。
 この「羽田空港増便と都心上空低空飛行ルート問題」が最近、注目を集めている。騒音、「魔の11分間」における事故の危険性、飛行機の部品や氷の塊などの落下物の危険性ほか、様々な問題が指摘されているのだ。この問題はまた、アメリカ系のグローバル企業に東京の空が奪われるという日本の航空行政の大きな問題でもある。管轄は国交省だが、自治体や市民がどのようにオープンな形で協議に加わることができるのか。東京都の役割に期待するところも大きいと思われる。羽田空港の地元・大田区の区議として、そして航空問題専門家として問題に携わっているお2人に縦横に話し合っていただく。 
なす・りえ  1961年、東京生まれ。2003年、大田区議に初当選、現在4期目。共著に『やっぱりあきらめられない民主主義』など。 
ひでしま・いっせい  1946年、東京生まれ。日本航空国際線チーフパーサーとして30年乗務後、1998年より航空評論家として活動。


↓下記は、2016年11月号表紙

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